場末の映画館

昔は、映画館が小便臭かったもんだがなあ。

LGBTなら不倫も許されるのか。ちょっとリベラルすぎる海外ドラマ「9-1-1 LA救命最前線」

はっきり言って、LGBTは嫌いである。BLMも嫌いだし、ポリコレも大嫌いだ。こうしたリベラルな連中がはびこりだしたために、今、アメリカのドラマや映画は地に落ちているのである。

さて、「9-1-1 LA救命最前線」というドラマなのだが、ドラマ自体はなかなか素晴らしいのである。911にかけられた緊急の電話に対応するオペレーターや救急隊員、警察官たちの物語だ。今まさに電話の向こうで命の危険に襲われている人との会話であり、当然緊迫感がすごいのである。

ただ、LGBTの取り扱いにちょっと疑問が残った。いや、かなり疑問が残った。出るべきウンコが、まだ8センチくらい残っている感覚である。

ドラマでは、いまどきの海外ドラマらしくLGBTが何人か出てくる。その中の一人、ゲイorバイセクシャルであることを隠して結婚した男がいる。妻との間に二人の子供ができ幸せな生活を送っていた。

ある日、彼が言う。

「実は僕はLGBTなんだ。男の恋人もいる。彼を愛しているんだ」

奥さんとしては、「はあ!?」である。だが、部外者の私からすると「まあ、LGBTでも普通の人でも、恋愛感情はそうしたもんやしね。いつ下痢に襲われるか分からないのと同じで、いつ誰を好きになるかはわからへんわなあ」

私が驚いたのは、彼の次のセリフだった。

「僕たちの関係を認めて欲しいんだ。子供たちや彼氏も含めて、今度ゆっくり食事でもしようじゃないか」

いやあ、びっくりした。

LGBTという設定だから錯覚してしまうが、これは、ただの不倫である。不倫以外の何ものでもない。LGBTだから不倫が許されるわけではないのだ。「みんなで食事でもしよう」と言うのは、どう考えても異常な発言である。

もし、奥さん以外の女と関係を持ち、「彼女も含めて、今度、食事でもしようぜ」などと言えば、あなた、包丁で刺されても文句は言えない。金玉を切りとられて砂肝の代わりに使われてタマネギと一緒に炒められても、全然文句は言えないわけです。

なぜ、LGBTの夫にこんなセリフを言わせたのか、私にはさっぱりわからない。こんな非常識なことを言わせれば、「LGBTは特別だ」という誤った認識を広げることになりはしないか? LGBTへの嫌悪を広げてしまうのではないか?

この夫のイヤらしい点は、自身がLGBTという性的マイノリティであることを自己憐憫し、LGBTを告白して自分だけスッキリし、そんな自分に自己陶酔し、どんなもんじゃいと調子をこいている点にある。

私は、そういう人間を嫌悪する。マイノリティを盾にして、利益を得たりうまく立ち回ろうとする人間のいかに多いことか。しかし、それを言うと「LGBTには生産性がない」と言った人のように、回りから袋叩きにされる可能性がある。叩かれるのも炎上するのも、私はゴメンだ。

だから、今日の所は、このへんにしといたるのである。

ちなみに中国の映画やドラマは、今のところこうしたリベラルな弊害は出ていないように思える。これでもか、というくらいに美男美女が出てくるのである。習近平中国共産党は嫌いだが、その点は大いによろしい。