場末の映画館

昔は、映画館が小便臭かったもんだがなあ。

シェラフでGO!

いやあ、電気代が高騰しているらしい。

テレビのニュースバラエティ番組で、「北海道や東北のオール電化住宅では、電気代が10万円超え!」などとやっていて、「パート代が全部とんだ。このままでは電気代で破産」などと言っていた。気の毒に。

こうなったら一刻も早く原子力発電を推進するしか解決策はないと思うんだが、まあ、立憲民主党が邪魔をするんだろうなあ。反原発をずっと掲げてきたし、今さら「原発賛成!」とは言えないだろう。

幸いうちの電気代はさほど上がらず、これは電気を使わない生活を徹底しているからである。もちろんクレオパトラ似の妻はエアコンにこたつに電気毛布とぬくぬくと暮らしているのだが、私まで同様に暖房を使えば、電気代の高騰は必定。せめて私だけでもと、冷え冷えとした書斎で厚着をしてしのいでいるのだ。部屋の中でも吐く息が白いのである。なんと健気なことか。

で、同様に電気代を節約したいケチで貧乏な皆さんにおすすめしたいのがシェラフである。椅子に座っているときは、胸のあたりまでシェラフでポカポカである。映画鑑賞の時にはキーボードを打つ必要がないので、肩まで引き上げて頭以外は暖かいのだ。

頭寒足熱をそのまま実行しているわけで、しかも電気代はかからない。執筆もはかどるし、これほどの防寒設備は他にないと断言できるのである。

当然、寝るときもシェラフである。布団と毛布の間にシェラフを挟み、それで寒さを感じることなく快眠できる。

大切なことは、そこそこいいシェラフを使うことだ。私が使っているシェラフはmont-bellのものでマイナス4度まで快適に使えるのだが、軽量で身動きもラクである。まあ、家の中で使うのなら、さほど高性能な製品を選ぶ必要はないだろう。

問題もある。

どう考えても格好悪いのである。いい歳こいたジジイがシェラフで生活しているのだ。美意識に反する。やせ我慢の系譜はどこに行った。それでもお前は大日本帝国の男子たるや、と思わず自分を叱咤してしまうのである。

別に誰かに見られているわけではないのにと言うかも知れないが、それは美意識を理解していない。天知る地知る我ぞ知る。美意識に反する行為は、人に知られていなくても恥ずべきなのだ。

ちなみに最近は「歩ける寝袋」なども売られているようだが、評価を読んでみると保温能力が低いようだ。そこそこ値段もするので、こんなのを買うなら普通のシェラフのほうが快適だろう。

シェラフでも移動くらいならできる。ピョンピョン跳ねればいいのだ。運動にもなるし一石二鳥である。まあ、それこそ人には見せられない姿なのだが。