場末の映画館

昔は、映画館が小便臭かったもんだがなあ。

イスラムの足

 

 正直言うと、イスラム文化は苦手である。

 まあ、一番苦手というか、はっきり言って嫌いなのはフランスであり、次に嫌いなのは中国と韓国であり、さらにはドイツもアメリカもイタリアも嫌いで、好きなのは日本だけという偏狭な人間である。

 ついでに言うと、日本人であっても立憲民主党日本共産党と岸田総理と福島瑞穂朝日新聞は嫌いだ。あっちへ行け。

 イスラムは、嫌いというか不気味なイメージがある。おそらくこれはアメリカのテレビドラマ「24 TWENTY FOUR」が影響している。あれでイスラム系=テロリストのイメージが固定化した。ジャック・バウアーは偉大である。

 さらには、文字が文字に見えない。彼らからすると平仮名の方がヘンテコなのだろうが、世界的に見てもあの文字は異質ではないか。一度ノートに書いてみたのだが、やはり文字には見えなかった。文字というよりミミズに近い。

 とは言っても、ラテン文字や漢字に次いで世界で3番目に多く使われているんだそうだ。平仮名や片仮名混じりの日本語よりも多数派であり、変だ変だとあまり言わない方がいい。

 次に苦手なのは音楽だ。イスラム系の音楽を聴くと不安な気分になる。やはり耳にする機会が、映画のテロリストたちが映る場面だったりすることが多いので、そうすり込まれてしまっているのだろう。ジャック・バウワーを称えよ!

 イスラム圏では、刑罰も怖い。盗人の手を切り落としたり、不倫をした男女を地中に埋めて首だけ出し、通りかかった人たちが石を投げて殺したりするらしい。しかし、石油や天然ガスが豊富で裕福な国が多く、国際社会が残酷な刑に対して非難しても聞く耳は持たない。今日もどこかのイスラム教徒が、手首を切り落とされているのだろう。

 さらに、無宗教な日本人からすると異質なのが礼拝である。イスラム教徒は、1日に5回、メッカの方角に向かって礼拝する。非常に面倒だ。日本人なら「南無阿弥陀仏」と六文字で終わる。

 イスラム教徒になった自分を想像すると、とても我慢できそうにない。5回分を一度にまとめたほうが効率的だなどと考えるに違いない。その結果、偉い人に怒られて手首を切断されるのだ。

 そもそもあの礼拝、映画などで見ていると、ちょっと不快な気分になる。部屋に大勢のイスラム教徒がひざまずき、頭を床にこすりつけるのだが、あれ、前の人の足が臭かったりしないのだろうか。「もうちょっと、間隔をあけたほうがいいんじゃないの」といつも思うのである。

 私などは、新幹線の隣の乗客が靴を脱いだだけで、足の臭いが漂ってきそうで、不愉快になる。特にナイロン製のスケスケの靴下が苦手である。スケてていいのは、女性の下着だけだと、父親から教わらなかったのか。情けない連中である。

 いや、そんなことはどうでもいい。

 イスラム教徒はスケスケの靴下ははかないと思うのだが、まあ、はいても仕方がないほど、あのあたりは気温が高そうだ。当然汗もかくだろう。そうなると、日本人よりももっと臭いがきついのではないか。となると、あの礼拝は苦行である。

 そういうことが気になりだすと、調べてみないと気がすまない性格で、以前ならモスクに出かけて「臭いは気にならんのですか!?」と聞き出すところなのだが、今は、ありがたいことにネットがある。

 調べてみると、1日5回の礼拝前に、目や鼻、口、耳、手足を清浄する儀式を行うんだそうだ。おまけに尻や生殖器までキレイにするんだそうで、これなら日本人よりも清潔である可能性が高い。服装も「トーブ」と呼ばれる白一色のものは、清潔感があり涼しそうで私も好きだ。密集状態でも、さほど臭いは気にならないのだろう。

 私は、それを知って、イスラムに対する苦手意識が少し減ったような気がした。やはり無知は罪だと思ったのだが、かと言って、イスラムの音楽が好きになったわけではない。相変わらず苦手である。