場末の映画館

昔は、映画館が小便臭かったもんだがなあ。

略語を使う日本人に未来はない

私は、略語が嫌いである。

中でも「ママチャリ」は嫌いだ。私は、きちんと「お母さんの自転車」と正しく言う男である。まあ、アメリカ人なら仕方がないと思いますよ。彼らは脳天気で無神経だからな。彼らは、何でも略す人種だ。自分たちの神への言葉でさえ「OMG」と略すのだ。

だが、知的で繊細な日本人が略してどうすると言いたい。言葉は変化するものだが、こういう下品かつ無理矢理な変化は私は断固として否定する。いや、ウンコとして否定すると言い切ってもいいくらいだ。

私が初めて「あけおめ」という言葉を聞いた時、そのおぞましさに、私は思わず勃起した。いや、勃起はおかしいか。私は、そんな変態ではない。淫語を連発するお姉さんの言葉にも勃起などはしないのだ。嘘だと思うなら、私の耳元で隠語をささやいてみたまえ。さあ、ささやきたまえ。ピクリともいたしません。

さて、どこかの芸人が「バズる」などという下品な言葉を使っていて、私はそのおぞましさに思わず勃起した。

確か、左翼芸が得意な芸人だったと思う。一度、記事で書いたことがあるのだが、名前が出てこない。まあ、名前などはどうでもいい。問題は、「バズる」という言葉だ。どうやら彼のTwitterが話題になるだか炎上するだかし、それを「バズる」と言っているらしいのだ。

buzzというのは蜂がブンブン飛び回る音を表す擬音語らしいのだが、それを動詞化したのが「バズる」という言葉のようだ。なんと、下品な響きだろうか。恥を知れと言いたい。

さらに最近では、ますます略語の質は悪化しているらしい。例えば「了解」は「りょ」となり、しまいには「り」になっているのだそうだ。日本語の美しさなど、ここにはかけらもないのである。嗚呼、嘆かわしいことこの上ない。

そんなわけで、女子高生が「り」だの「パリピ」だの「タピる」などと会話で使っているのを聞くと、私は怒りのあまり思わず勃起するのである。