二年もたなかったなあ。愛用していたゲーミングキーボードが壊れてしまったのである。
毒々しく光を放つ赤軸メカニカルキーボードだ。ある日突然「ほ」からはじまる斜め一列の文字が打てなくなった。キーボードをぶん殴ってみると打てるようにはなったのだが、今度は一度押しただけで二つも三つも文字が打たれてしまう。殴られたことに対する反抗だろう。非情に腹立たしい。
キートップを全部外して、さらにはネジを外して分解し基盤をむき出しにしてやった。「ほ」の部分をマイナスドライバーでほじくり返しているうちに、どこかが折れたらしい。もう、修復不可能なのである。
調べてみると5,600円で買った製品で、メカニカルキーボードとしては安かった。ただ、メンブレン式のキーボードと比べると高いのである。最近では、2,000円程度で無線&テンキー付きのフルキーボードが買える。打ち心地も良く、結構気に入っていたのに残念だ。
まあ、キーボードはいくつも持っていて、今はキートップが丸い変な製品を使っている。多分、パンタグラフ式のキーボードだろう。MacやThinkPadのものと比べると落ちるのだが、まあまあの打ち心地である。
キートップが丸いのはあまり気にならない。基本的には、外出時用に買ったのだが、普段使いでも問題ない。ただ、女性が見れば「なんて可愛らしいキーボードなの!」といきなり抱きついてきてキスをされるのではないかと心配だ。
ちなみにMacのキーボードも久しぶりに接続してみたのだが、なかなかに打ち心地がいい。メカニカルキーボードよりも、こちらの方が私の好みなのかも知れない。何よりクオリティが他のキーボードよりも数段上である。美しいことこの上ない。いつも持ち歩きたいくらいの出来である。
ただ、小脇にMacのキーボードを抱えた私を見て、「なんて素敵なキーボードなの!」と女性がいきなり抱きついてきてキスをされるのではないかと心配なのである。