場末の映画館

昔は、映画館が小便臭かったもんだがなあ。

今や懐かしコロナ時代

コロナに感染したときは、驚いたなあ。私のような人畜無害の人間にも、コロナウイルスというヤカラは無遠慮に襲いかかるのだ。さすがは中国発のウイルスである。民度が低い。

ある日、突然、熱が出たのである。37.8℃である。平熱が36.3℃の私からすれば、極めて高熱。しかも喉が痛い。つばを飲み込むにも恐怖を感じる。ああ、つばがたまってきた。飲み込むか。いやいや、あの痛い思いをするのはもうご免だ。つばなど出なければいいのに。などと思いつつつばを飲み込んで、その猛烈な痛みに耐えるのである。

それもこれも前世はくまのプーさんだったプー近平の責任である。コロナが武漢で流行りだした頃、病院が不調を訴える患者たちで満員電車の押しくらマンジュウ状態になっているのにも関わらず、まるで規制しようとしなかった。それがコロナ時代を作り出した一番の要因なのだ。後になってゼロコロナとかで都市封鎖ばかりしていたようだが、あの習近平とかいうジジイは頭が悪いのかね。いつも眠たそうな顔をしているが認知症なのかもしれんな。

それまではコロナなど他人事だったから10万円に続いて100万円をもらえてありがたがっていたのだが、自分が感染すれば、話は別である。コロナは絶対反対。倒せ習近平。来るなら来い来い共産党。おい、そこのジジイ、マスクをせんかいっ。

まあ、38.8℃を山にして3日ほどで熱は下がり、喉の痛みも治まったのだが、3回ワクチンを打ってもこれだから、打っていなければどうなっていたことか。おそらく45℃まで熱が上がって脳の神経細胞がダメージを受けて、今頃こんな文章は書けていないにちがいない。

本来は熱が出た時点で病院に行くのがいいのだろうが、私は病院へ行くのが嫌いで、なぜかというと自分よりも上級階級の男が大嫌いなのである。さらには看護師の白衣に欲情してしまう性質を持っており、それを見透かした看護師に巨乳を腕に押しつけられて勃起し、「おやおや、まだお元気なんですね」などとイケメンの医者に嘲笑されたりしたら生きてはいけないのだ。コロナ程度で病院などに行ってたまるか。

そんなある日、仕事仲間から「どないしてる」と電話があった。「コロナに感染したよ」と伝えると、「意外と少ないなあ。あんたが直接知ってる感染者の第一号や」と言われた。「症状はどないや」と聞くので「単なる風邪だね」と私は答えたものだ。

ちなみにコロナウイルスの関連死者数は、令和5年の9月だけで5,235人だったそうだ。関連死とは言え、そこそこ死んでいるのである。交通事故死よりもはるかに高い確率だ。まだまだ油断はできないのだ。

「おいコラ、そこのジジイ。マスクをせんかい」と私はノーマスクでスーパーをうろつく高齢者に向かって心の中で叫んだ。